ホーム > シンポジウム・研修会 > 美を伝える−京都国立博物館文化財保存修理所三十年の歩み−
昭和55(1980)年春に京都国立博物館文化財保存修理所が設立され、業務が始まってから平成22年で30年になります。京都国立博物館文化財保存修理所では、当連盟加盟の4工房及び彫刻修理の「美術院国宝修理所」が保存修理事業を行っており、その30年間の歩みは、当連盟の発展・充実の歴史とともにあります。
修理所の開設30年を記念して、普段は未公開の修理所で行っている仕事を一般の方々に広く紹介するとともに、文化財の保存修理の重要さを理解いただく契機とすべく、シンポジウム「美を伝える」が開催されました。
※本シンポジウムは当連盟の主催・後援等によるものではありませんが、関連情報として掲載させていただきます。
日 時 | ■ | 平成22(2010)年5月26日(水) | |
会 場 | ■ | 京都府民総合交流プラザ京都テルサ | |
主 催 | ■ | 京都国立博物館文化財保存修理所 設立30周年記念シンポジウム実行委員会 |
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後 援 | ■ |
文化財保存修復学会 京都新聞社 NHK京都放送局 |
13:00〜13:15 | 開会挨拶 |
佐々木 丞平 (京都国立博物館長) |
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第1部 京都国立博物館文化財保存修理所と文化財修理 | ||
13:10〜13:40 | 招待講演「護り、伝える、ということ」 | 神居 文彰 (平等院住職) |
13:40〜14:10 | 基調講演「なぜ文化財保存修理が大切なのか」 | 村上 隆 (京都国立博物館) |
14:10〜14:40 | ポスターセッション | |
第2部 文化財修理の仕事 座長:加藤 章男(株式会社修美) | ||
14:40〜15:10 | 《国宝・重文》妙法院三十三間堂の諸尊 |
淺湫 毅(京都国立博物館) 藤本 靑一(財団法人美術院) |
15:10〜15:40 | 《国宝》一遍聖絵 |
若杉 準治(京都国立博物館) 岡 泰央(株式会社岡墨光堂) |
15:50〜16:20 | 《国宝》東大寺文書 |
赤尾 栄慶(京都国立博物館) 藤岡 春樹(株式会社光影堂) |
16:20〜16:50 | 《重文》古沢厳島神社の能装束 |
山川 暁(京都国立博物館) 鈴木 裕(株式会社松鶴堂) |
16:50〜17:00 | 閉会挨拶 |
太田和 良幸 (京都国立博物館副館長) |
このシンポジウムのまとめとして改めて編纂された解説書『美を伝える-京都国立博物館文化財保存修理所の現場から-』が刊行されております。
本書では、京都国立博物館文化財保存修理所において行われた国宝・重要文化財を中心とした文化財の修理、復元模造、模写について、それぞれの技術をはじめ、材料や道具、科学的調査などについて、豊富なカラー写真や分かりやすい解説により紹介されています。
本書を通じて美術鑑賞に新たな楽しさを感じていただくとともに、是非とも文化財修理の大切さをご理解いただく一端としていただけましたら幸いです。