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九州国立博物館国際シンポジウム

「巨大掛軸をめぐる文化交流」−祈りのかたち 日本と韓国−

九州国立博物館文化財保存修復施設では、平成20年から2ヶ年をかけて佐賀市指定・高伝寺所蔵の大涅槃図(縦15.2メートル、横6.1メートル)の修理が行われました。修理完成にあわせて開催されたトピック展示「巨大掛軸をめぐる文化交流」の一環として、「掛佛」という巨大仏画を用いた法会が広く行われている韓国から専門家を招き、巨大な仏画をテーマにしたシンポジウムが開催されました。

このシンポジウムでは、日本・韓国における巨大な仏画の用いられ方についてや、佐賀・高伝寺所蔵大涅槃図の修理をはじめとする日韓両国の仏画修理の最新事例が紹介され、相互の文化交流の歴史をひもとく機会となりました。

修理施工を担当した当連盟からは、君嶋隆幸・九州支部技師長が修理工程解説・経過報告などを行いました。

※本シンポジウムは当連盟の主催・後援等によるものではありませんが、関連情報として掲載させていただきます。

開催概要

日  時  ■  平成22(2010)年3月14日(日)
会  場  ■  九州国立博物館
主  催  ■  九州国立博物館
後  援  ■  駐福岡大韓民国総領事館
財団法人 九州国立博物館振興財団
福岡県教育委員会
佐賀市
佐賀市教育委員会
太宰府市
太宰府市教育委員会
九州文化財国際交流基金

プログラム

11:00〜11:15 開会行事  
11:15〜11:45 発 表 1 「日本における巨大掛軸について」
 伊藤 信二(九州国立博物館企画課特別展室長)
11:45〜12:15 発 表 2 「韓国の仏教儀式と掛佛」
 鄭 明熙(韓国国立中央博物館学芸研究士)
12:15〜13:45 休  憩  
13:45〜14:15 発 表 3 「高伝寺所蔵 大涅槃図の修理について」
 君嶋 隆幸(国宝修理装潢師連盟九州支部技師長)
14:15〜14:45 発 表 4 「韓国における掛佛の装潢と修理について」
 朴 智善(韓国・龍仁大学校教授)
14:45〜15:00 休  憩  
15:00〜16:00 討  議 〔コーディネーター〕
 藤田 励夫(九州国立博物館博物館科学課保存修復室長)
〔パネリスト〕
 伊藤 信二(九州国立博物館企画課特別展室長)
 鄭 明熙(韓国国立中央博物館学芸研究士)
 君嶋 隆幸(国宝修理装潢師連盟九州支部技師長)
 朴 智善(韓国・龍仁大学校教授)
16:00〜16:30 質疑応答  
16:30〜16:35 閉会挨拶  

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