令和5年度 第27回 定期研修会

令和5年度 第27回 定期研修会

テーマ:東アジアの紙文化財の修理

開催概要

開催日
令和5年11月10日(金)
開催時間
10時から16時45分(受付開始・開場:9時15分)
会場
京都府立 京都学・歴彩館 大ホール(https://rekisaikan.jp/
〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町1-29
定員
400名
参 加 料
無料(事前申込、定員制)
主催
一般社団法人 国宝修理装潢師連盟
京都市中京区東洞院通御池下る笹屋町445 日宝烏丸ビル2F1.2号
後援
独立行政法人 国立文化財機構・京都府教育委員会・滋賀県・奈良県・福岡県教育委員会
一般社団法人 文化財保存修復学会・全国文化財保存技術連合会

開催内容

国宝修理装潢師連盟では、年に一度定期研修会を開いており、今年度で27回目の開催となります。
今回は、「東アジアの紙文化財の修理」をテーマとして、中国をはじめとするアジア諸国における古文書料紙に関する専門家をお招きし、料紙の種別のみならず、その修理、補修紙はどのような理論に基づき製作されているのかを学びます。
また、連盟加盟工房によるテーマに関連した修理事例のポスターセッションも行います。
修理技術者や、専門家に向けた内容となっておりますが、多くの方のご参加をお待ち申し上げます。

プログラム

10:00 開会挨拶  山本 記子
(国宝修理装潢師連盟 代表理事)
10:05 基調講演 「東・東南アジアの料紙と典籍・古文書文化財の修理」
 講師: 藤田 励夫 先生(文化庁)
11:30 休 憩/ポスターセッション  
13:00 基調講演 「中国の書画、古文書料紙と補修紙製作の取組」
講師:陳 剛 先生(中国 復旦大学)
14:10 休  憩  
14:20 基調講演 「日本の古文書料紙」
講師:増田 勝彦 先生(和紙文化研究会副会長)
15:30 休  憩  
15:40 クロストーク 講演者によるクロストーク
16:40 閉会挨拶 半田 昌規(国宝修理装潢師連盟 副理事長)

ポスター発表

テーマ 発表者
台東区立書道博物館所蔵 重要文化財「法句譬喩経巻第三残巻」の修理について
~敦煌文書の修理として~
(株)半田九清堂
大量文書における補修技術の変遷―重要文化財 福井崇蘭館本医学書の修理事例を通じて― (株)修美
福井崇欄館本医学書「鍼灸資生経」「新刻秘授女科百効全書」の修理から (株)松鶴堂
重要文化財「高麗版一切経 附 大般若経」の料紙の特徴と保存修理 (株)修理工房 宰匠
大谷大学所蔵 清沢満之筆「我は此の如く如来を信ず(我信念)」の保存修理 (株)修護
重要文化財『大東家文書』にみる宿紙とその修理 (株)文化財保存
重要文化財 東福寺修正看経榜〈固山一鞏筆/〉の保存修理 (株)光影堂
粘葉本和漢朗詠集と金沢本万葉集の修理及び料紙比較 (株)岡墨光堂
龍谷大学所蔵 重要文化財『李柏尺牘稿(二通)』の保存修理について (株)坂田墨珠堂
補修紙としての竹紙作製の一例 ~国宝称名寺聖教修理を通して~ (株)墨仁堂
一般社団法人国宝修理装潢師連盟 文化財保存技術(装潢)伝承者養成事業の紹介 国宝修理装潢師連盟
一般社団法人国宝修理装潢師連盟 修理技術者資格制度について 国宝修理装潢師連盟

本事業は文化庁「令和5年度国宝重要文化財等保存・活用事業費補助金」により「選保 装潢修理技術 文化財保存技術(伝承)団体事業」の一環として実施いたします。